【田島ひでお 質問】
一九九九年十二月三十一日から二〇〇一年一月一日までの三百六十八日間、
千年紀と新世紀をまたにかけた伊豆新世紀創造祭は、 静岡県の御支援をいただき、
無事ゴールと同時に新たなスタートを切ることとなりました。
伊豆祭の開催目的は、
伊豆地域二十二市町村が観光中心に地域活性化を推進するため、 地域を挙げて観光地づくりに取り組み、
魅力ある伊豆をアピールするとともに、 二十一世紀の新しい観光、 リゾートのスタイルを提案し、
観光客の増加を図ることを目指しているものでありました。
私なりに総括いたしますと、
当初各自治体や各種観光団体の多くは、 施設を中心とする伊豆全体のパビリオン化的大補助事業ととらえ、
希望を膨らませておりました。
しかし、 伊豆祭により最初の一歩を踏み出した現在、
何を期待してのものであったのか、 それは目次のない、 みずから書き込まなければならない改造計画書の最初の一ページで、
創造祭を機に行動するチャンスとタイミングを、 小さいけれど、 あちらこちらで受け取ったと評価いたしております。
そこで第一に、 当局は伊豆新世紀創造祭の成果をどのように総括されているのかお伺いいたします。
第二に、 伊豆新世紀創造祭を内外より運営サポートされてきました石川県知事を名誉会長とする伊豆新世紀創造祭全体実行委員会、
そして熱海市長を会長とする伊豆新世紀創造祭推進協議会も一区切りを迎えようとしております。
推進協議会においては、 去る二月九日、 熱海市において総会が開催され、
伊豆新世紀創造祭後の伊豆の活性化へ向け成果をいかに継承していくか、
プラス思考の発言をいただき、 新たな会の発足を誓う極めて力強いものとなりました。
また、 昨年十二月七日、 伊豆新世紀創造祭推進協議会において、 多くの市町村代表諸氏を先頭に、
創造祭後の観光振興、 地域振興のため、 創造祭で実施した各種イベントのうち特に大きな成果があったイベント等に対して、
支援を継続いただきたいとの要望を知事にお願い申し上げたところであります。
当局におかれましても、 昨年十二月議会において石川知事より、 創造祭の開幕以来、
伊豆各地では、 地域の豊かな自然や伝統文化を生かした多彩なイベントの開催など新しい伊豆づくりに向けたさまざまな芽が育ち、
確実に定着していくことが何よりも大切であると考えます。 このため去る平成十二年十月十二日には、
伊豆にぎわい戦略検討委員会を立ち上げ、 伊豆が二十一世紀にふさわしい魅力ある観光地となり、
さらなる活性化が図られますよう検討を進めているとの説明がございました。
伊豆では新たなまちづくりを目指したさまざまな取り組みが始まっております。
こうした地元の動きに対し、 県として今後どのような支援を考えているのか、
具体的な方策がございましたならばお示しいただきたく存じます。
知事 (石川嘉延君) 田島議員にお答えをいたします。
初めに伊豆の観光振興についてのうち、 伊豆新世紀創造祭の総括でございます。
伊豆新世紀創造祭におきましては、 「チェンジ伊豆二〇〇〇!」 を合い言葉に全国一の観光リゾート地を目指して、
地域が一体となってさまざまなイベントを展開したほか、 新しい観光システムづくりや伊豆ワカガエルステーションによる広域的な案内機能の充実、
戦略的な広報宣伝など創意工夫を凝らした多彩な取り組みが活発になされてまいりました。
この結果でありますが、 まず宿泊人員については、 年の前半、 滑り出しは大変よかったわけでありますけれども、
夏場以降の三宅島・神津島の噴火、 あるいは地震の発生の風評被害によります影響と思われますが、
後半は宿泊数が激減をして、 通年で見ましても期待に反して対前年比減少だったという、
まことに残念な結果に終わってしまいました。 しかし一方で、 各地で各地の人々が大変熱心に企画、
立案、 運営に当たられましたイベントへの来場者を見ますと、 対前年比二三%増の一千八万人を記録をいたしました。
さらに、 そのような集客以外に、 伊豆地域の人たちがみずからの手によって伊豆を変革させようとする新しい芽が数多く生まれてまいりました。
したがって、 一年間だけを見ますと期待したほどの経済効果は上がっておりませんけれども、
今後の先を見通した場合には大変期待の持てる動き、 兆候が随所に見られたと思うのでございます。
住民参加の一斉清掃活動や伊豆ミガキアゲル作戦のような、 市町村の垣根を越えた連携の実現や創造祭の成果の継承を掲げたNPO伊豆の設立への動きなどに見られますように、
創造祭が目指しました 「チェンジ伊豆二〇〇〇!」 の精神が地域の人々の共感を得て、
意識の面での変化も大きかったというふうにも思います。
さらに、 イベントの企画運営、
新観光システムの実験試行なども行われましたが、 それらを通じて培われました人と人とのつながりや知識、
経験なども、 今後の伊豆を変えていく大きなエネルギーになると確信をしております。
今年に入りまして、 まだ正確な宿泊統計は出ておりませんけれども、 一月あるいは二月前半ぐらいまでの様子をいろいろ聞き取りをしておりますと、
かなり対前年比でも好調な滑り出しをしているという話も聞いておりますので、
今後に期待をしているところでございます。
次に、 今後の方策であります。
創造祭を契機として生まれたさまざまな成果を今後さらに発展をさせ、
新たな伊豆の魅力づくりにつなげていくことが大変重要であると考えております。
このため県といたしましては、 伊豆の地域資源を効果的に活用し、 伊豆の魅力を発信するイベントに助成するとともに、
その質を高める研修会の開催やアドバイザーの派遣などを行いまして、 イベントの定着、
定番化に向けて支援をしてまいりたいと考えております。 また、 宿泊施設、
観光施設のバリアフリー化や手荷物配送サービスなどの新しい観光システムを普及、
拡大する取り組みを支援するとともに、 伊豆の広域的な情報拠点であるワカガエルステーションの強化を図ってまいります。
さらに、 地域が一体となっておもてなしを支える人づくりを推進するとともに、
伊豆の自然や歴史、 文化など、 さまざまな地域資源を活用したマリンレジャーのメッカづくりや健康保養空間の創造など、
伊豆の新しい魅力を創出していくこととしております。 このために十三年度の予算におきましては、
一億四千万円だったと思いますが、 経費もお願いしているところでございます。
田島議員の地元の熱海市におかれては、 今回を契機にいたしまして、 花を基盤に熱海のイメージチェンジといいますか、
リニューアルをしようという動きがかなり広範に出てまいったというふうに聞いております。
これは全国各地のいろいろ観光リゾート地の動向を見ておりましても、 花の集客力は非常に大きいということを感じておりますし、
現に熱海市の中でそのような成果を上げているところもあると承知をしております。
いろいろ試行錯誤はありましょうけれども、 とにかくみずからいろんなことをやらなければいけないということが、
熱海市においても各分野で出てきたということは、 大変すばらしいことだと思います。
今後はそれぞれの地域が頑張ってもらうと同時に、 伊豆は一つという発想で創造祭後のさまざまな取り組みを主体的に企画実行していく組織ができますれば、
それぞれの地域と同時に、 一つのネットワークといいますか、 それがまた集客を呼び込むということにもなりますので、
そのような組織と連携をとりながら、 伊豆が日本一、 あるいは東洋一、 世界一の観光リゾート地となるように積極的に取り組んでまいりたいと考えております。