【田島ひでお質問】
特別養護老人ホームについてお伺いいたします。
私は介護保険制度導入を評価いたします。 しかしながら、 当初から多くの改善点を抱えながらスタートしたのも事実であります。
見直しを進め制度の理想を目指して、 しっかりとしたものに育てていくことが大切であります。
なぜなら今まで福祉という言葉の前には、 高齢者との言葉から始まり、 六十五歳以上を対象とするものがほとんどでありました。
介護保険制度は福祉の対象を四十歳までに引き下げてくれたと言ってもいいのではないでしょうか。
若くして家族の大黒柱である御主人が倒れられ寝たきりになったケースの場合、
治療の効果なしとなれば当然自宅介護が主となり、 奥さんが介護、 パートに頼る家計にまで影響は広がり、
子供を抱える家庭にとっては大変苦しい状態となってしまいます。
さて、
静岡県における平成十二年四月一日以降、 いわゆる介護保険制度導入以後の特別養護老人ホームの入所希望者数はおおむね五千六百人であり、
制度導入前の措置制度のもとの待機者は三百九十人との報告を見ても、 大幅な待機者が発生していることは疑う余地もありません。
介護保険導入以前の措置制度のもとでは、 地域民生委員総務や医師など入所判定委員会の措置決定によって入所することができました。
介護保険制度導入により、 制度的には要介護度一以上の認定があればだれでも申し込みができ、
全国の施設が自由にチョイスでき、 また複数申し込みが可能となり将来のためにとりあえず確保しておきたいなど、
入所希望者が殺到、 待機者の内容把握がますます難しくなったと推察いたします。
まず正しい入所待機者の数を把握することが先決で、 本当に早期に入所を必要とする人がサービスの提供を優先して受ける環境にしたいものです。
国の指導方針は、 介護保険制度においては、 高齢者の主体的意志を尊重して、
施設入所等のサービスの選択は高齢者と施設との契約によるもので、 従来の措置制度のもとによる市町村等による入所のための利用調整は行わないとのことであります。
そこで、 早期に入所を必要としている待機者へ施設サービスの提供ができるよう静岡県内だけでも各市町村との情報交換を行うなど、
早期に入所が必要な人に対して適切な対応ができるような行政の連携を考えるべきと思いますが、
所見をお伺いいたします。
健康福祉部長 (木本陽三君)
特別養護老人ホームについてお答えいたします。
入所基準の再検討についてでありますが、
介護保険制度の施行により特別養護老人ホームの入所方法が措置から利用者への申し込みによる契約へ変更されたことに伴い、
将来の必要性を考慮してとりあえず申し込むなど本県においても入所希望者が増加しております。
県としては、 施設入所が必要な方が一刻も早く入所できるようにすることが重要であると考えており、
現在高齢者保健福祉計画の前倒しにより、 施設整備を進めているところであります。
あわせて、 在宅で施設入所を希望している方に対しましても、 必要な在宅サービスの確保に引き続き努めてまいります。
御指摘のありました入所希望者の状況につきましては、 十四年度末に計画の見直しを行うこととなっておりますので、
入所の必要性等についても調査を行い、 その実態を適切に把握するとともに、
施設や市町村の関係者の意見を十分伺いながら、 計画見直しに反映させたいと考えております。
また、 施設入所の必要性の高い方が優先的に入所できるような、 適切かつ統一的な入所基準の策定について国に要望してまいります。