【田島ひでお質問】
伊豆北部地域における道路整備について伺います。
伊豆・田方から三島、 函南、 熱海、 神奈川への広域道路整備には、 大きな期待とともに確固たる必要性を披露し早期実現のため調査を早急に進めることを訴えるものであります。
事業に対して大事なのは、 感情的判断によらず、 どうして必要なのかというしっかりとした裏づけが必要です。
その必要性について少しばかり述べてみたいと思います。
現在、 伊豆地域には毎年約五千万人が来訪し、
そのうち一千五百万人が伊豆に宿泊すると聞いております。 この観光客の居住地別の内訳は、
平成十二年三月発行の静岡県観光流動実態調査報告書によりますと、 東京都二三%、
神奈川県二〇%、 埼玉県九%、 千葉県八%となっており、 首都圏である関東からの観光客は伊豆地域全体の六六%にもなります。
その交通手段としては自家用車が全体の六三%を占め、 特に夏季には七〇%を超える値となっております。
また熱海市が平成十一年に行った熱海市への観光入り込み客数の調査結果を見ますと、
神奈川県三六%、 東京都二九%、 埼玉県八%、 千葉県七%と四都県で八〇%にもなります。
これら首都圏からの熱海、 伊東など伊豆東海岸沿いへの観光客の足である自動車交通を主に担う道路としては、
東名高速道路沼津インター方面からは主要地方道熱海函南線、 また神奈川県方面からは国道百三十五号が想定され、
特に国道百三十五号の県境から熱海市付近では交通量が二万台を超え、 日常的に大きな混雑が発生しております。
特に夏季等の観光時期における著しい渋滞の発生は、 皆様御承知のとおりであります。
また、 本年八月の豪雨においては、 ほぼ伊豆地域全域において道路の事前通行規制がなされ、
中でも国道百三十五号の災害による全面通行どめと鉄道など公共交通機関が不通となり、
伊豆東海岸沿いを初めとする地域の交通に大きな影響を与え、 伊豆地域の住民や多くの観光客に、
観光地伊豆の孤立化による多大な御迷惑と混乱をもたらしたことは記憶にも新しいところであります。
このような日常的な渋滞の発生とともに、 脆弱な地形的特性などから大雨などの異常気象時の交通状況を踏まえれば、
その発生が逼迫していると言われている東海地震や神奈川県西部の地震の発生時には、
観光客はもとより地域住民の生活に対し、 より深刻な影響を与えることは容易に想定されます。
長い時間をかけた地元からのメッセージは発信続けられています。 自動車輸送をスムーズに行える道路整備が必要です。
以上を踏まえ、 観光地伊豆のますますの活性化を目指した交流を促進するとともに、
地域生活の安全・安心を確保する伊豆北部地域と神奈川県を結ぶ新たな広域道路の必要性について県当局の考えを伺います。
土木部長 (櫻井克信君)
伊豆北部地域における道路整備についてお答えいたします。
この伊豆北部地域と神奈川県を結ぶ広域道路につきましては、 県が平成六年四月に策定しました静岡県広域道路マスタープランにおいて、
函南町、 熱海市など伊豆北部地域を経由して沼津市、 三島市を中心とする東部集積圏と神奈川県との連携強化を図る交流促進型の広域道路として位置づけられております。
議員御指摘のように、 この広域道路は観光など地域産業の振興、 首都圏など県内外との広域交流の促進や災害時の支援など、
安全・安心を確保する道路として非常に重要と考えております。 さらに東名高速道路に加えて、
現在整備が進められている第二東名自動車道、 伊豆縦貫自動車道とネットワークを形成することにより、
伊豆半島全域の活性化に大きく貢献するものと考えております。
県といたしましては、
これまで国土交通省が進めている当該道路の必要性や路線検討等の調査にあわせて、
地域へのアンケートや交通状況の調査を実施しているところであります。
今後とも、 国との役割分担を図る中で引き続き必要な調査を実施していくとともに、
早期に計画が策定されますよう関係自治体と連携しながら国に働きかけてまいります。