カジノについて
【田島ひでお質問】
 
カジノについてであります。
 東京の観光業の専門学校は、 カジノのディーラーを本格的に養成する日本初の日本カジノスクールを来年四月から開校予定。 カジノをめぐっては、 東京都なども合法化を求めており、 「早過ぎるという声もあるが、 近い将来各地にカジノがオープンすると信じ、 優秀なディーラーを育てたい」 とのことです。
 本県では、 文化芸術の振興を目的とした文化芸術振興基本法が平成十三年十二月に公布されたことを踏み台として、 競艇等の公営競技が文化芸術や教育その他の公益活動、 社会福祉等に関する事業に助成している例を参考に、 収益金を文化芸術の振興及びその他の公共目的に配分することを内容としたカジノ特別法の試案を作成し、 この実現を国などに働きかけています。
 私の地元熱海市でも、 昨年七月発足した官民組織、 熱海・カジノ誘致協議会が市民向けカジノ講習会を開くなど実現を目指した動きを活発に行っております。 まちづくりの基本は、 固有の自然、 歴史、 文化をはぐくみ、 温泉、 伝統、 祭り、 料理といった豊かな題材、 資源を活用することとも言われております。 カジノでまちおこしでなく、 カジノも取り入れることのできるまちづくりを私は期待しております。
 熱海市の観光中心街は、 つくられた街でもあります。 ですから、 守りの大切さとともに攻めの姿勢を要求される変化、 脱皮を求められる地域でもあります。 新しいものに飛びつくといった見方でなく、 何とかしたいとの必死のまちづくりの一環ととらえていただきたいのであります。
 石川知事のカジノ提案は、 文化芸術振興を挙げ、 なるほどとらしさを大いに感じることのできるものです。 そこで、 らしさ、 個性を持つ石川知事にカジノに対しての御所見を伺います。
知事 (石川嘉延君)  田島議員にお答えをいたします。
 
カジノ構想への対応であります。
 田島議員がカジノでまちおこしじゃなくて、 カジノも取り入れることができる、 そういう観光対策とかまちづくりというお話でございました。 私も全く同感であります。 カジノさえできれば、 もうこれで町の振興万々歳なんていうものじゃないと思います。 今、 東京や宮崎、 大阪も入っておりましたか、 何県かカジノに関心を持つ都府県で、 共同でこのカジノの問題研究しております。 しかしながらカジノについては、 これに反対する感情を持った方々も多数存在することも事実でありますし、 これから各方面の理解と協力を得ながら、 このカジノの規制が可能になるような制度制定に向けて努力をしていきたいと思います。
 そのときの理解を得る一つの有力な手段として、 私はこのカジノに対して課税をするのか、 あるいはどういう方法か、 一定のカジノから上がる収益の一部を文化芸術振興の資金として拠出を義務づける、 これを提案しているわけでありますが、 これは既にフランスなどにおいては、 カジノの収益の一部を演劇やオーケストラ、 オペラ等の振興への貢献が義務づけられておるそうであります。 そういう例もあるわけでありますから、 日本でもこれと同様な考え方に従って、 国民的な理解を得ながらこの実現を目指してまいりたいと思います。
 加えて、 仮にこれが実現を見た場合も、 田島議員のお話にもありましたように、 カジノを観光の魅力の一つの要素、 唯一じゃなく一つの要素として、 先ほど申し上げましたような、 町全体の魅力とか機能を高める、 そういうことも必要でありますので、 総合的な観光振興対策の中にこのカジノ構想も取り入れてやってまいりたいと考えております。