【田島ひでお質問】
観光について伺います。
さきの衆議院議員選挙、 マスコミいわく公約選挙において、 観光、 温泉を取り上げていただいたのが自由民主党と公明党、
保守新党でありました。 公約選挙がどのように仕掛けられたにせよ、 政権を担う政党にとっては、
公約違反の針千本をのむことはできるはずがありません。 のんだら命を落とすことになりますから。
その約束は世界に開かれた観光立国を目指すもので、 訪日外国人旅行者の倍増を実現するための戦略的かつ効果的な施策を推進。
地域の個性化を生かした魅力ある観光交流空間づくりのための自主的な取り組みをハード、
ソフト両面から総合的に支援。 一地域一観光を推進するとともに、 連続休暇取得による旅行需要創出のための環境整備を図り、
旅館、 ホテル業の経営の安定化を促進するための政策を推進する。 温泉を活用した健康づくり推進のため、
温泉療法医、 温泉利用指導者などの人材を確保し、 温泉施設、 旅館を健康増進施設として活用を進める。
都道府県は関係市町村との連携のもとに、 その特色に応じたきめ細かな計画で観光立県を進めます。
などであります。 政府に対しては責任ある行動、 結果を出すよう、 この場をおかりしてきつく申し上げたい。
静岡県は観光に対して、 急激な社会経済環境の変化に対応、 幅広い視野に立った施策の観点から、
観光しずおか躍進計画を平成十一年に策定いたしました。 熊本県においては、
本年十月三日、 熊本経済同友会が観光立県を明確に意思表示するよう県に要請する動きもありました。
観光産業は概念的には旅行業、 宿泊業、 運輸業にとどまらず、 飲食業、
干物、 まんじゅう、 土産物販売を含む小売業、 アミューズメント業、 広告業、
さらには農林水産業、 建設業等あらゆる産業に関するすそ野の広い総合産業であります。
政府としても、 観光立国は一朝一夕に達成できるものではない。 したがって、
そこには効果的かつ息の長い施策の積み重ねが必要、 二十一世紀の我が国の進路である観光立国実現に向けて一歩を踏み出すとの決意を示しております。
私は、 観光を業として認知、 具体策をもって守ってほしい。 強く願います。
そこで一点目、 観光に対する石川知事の御所見を伺います。
知事 (石川嘉延君)
田島議員にお答えをいたします。
観光についてのうち、 観光立県静岡の実現についてであります。
本県は富士山や伊豆など自然資源と立地条件に恵まれておりますが、 国内外の観光地との競争が激化する中で本県観光の一層の発展を図るためには、
地域の魅力を高め、 住む人も訪れる人も快適に感じられる県づくりに取り組むことが必要であります。
こうした取り組みの一つとして、 伊豆新世紀創造祭や東海道四百年祭など地域に密着したイベントを開催してまいりましたが、
花や温泉など地域資源を生かした新たな魅力づくりの活動が各地に定着しつつあり、
なお一層の広がりを期待しているところであります。
今後とも、 豊富な資源に磨きをかけて、
自然、 文化、 産業など多様な分野で世界レベルの魅力をつくり、 静岡ブランドの発信に努めてまいりますとともに、
観光立国を目指す国の取り組みや静岡空港の開港を踏まえながら、 高い潜在力を持つ本県観光の振興を図ってまいりたいと考えております。
田島議員の地元の熱海などを例に考えますと、 これからの課題は町全体をどのように魅力あるものにするかということが問われると思います。
個々のホテル、 旅館は中に入りますとそれぞれ工夫を凝らしてすばらしい空間があります。
サービスもすてきだし、 料理もぜいを尽くしたものが供給されます。 しかし今日の観光動向を見ておりますと、
目的地へ行って、 旅館、 ホテルへ入ってその中にこもりきりという、 そういう旅行形態ははやらなくなってきております。
むしろ外へ出て、 その地域にあるさまざまな歴史、 文化、 自然、 そういうものについて体験し、
学び、 楽しむと、 そういう傾向があるわけであります。
熱海市でも最近は熱海サンビーチとか、
あるいはそれをさらにライトアップといいますか照明を取り入れて、 もっと魅力のある空間を演出しようとか、
町じゅうを花いっぱいにしようとか、 いろいろ取り組みが始まりました。
ぜひそういうものがもっともっと広がっていってくれることを期待するわけでありますし、
さらに言えば熱海といえども、 来訪する方々の数を含めると人口規模以上の都市機能が必要になるわけであります。
幸い熱海市は非常に財政力も豊かでありますので、 今後そういう力を活用して、
都市機能をもっともっと高める、 取っかかりとしては、 もっともっと大勢の人が一堂に会することができるような都市施設、
こういうものの整備が必要ではないかと思うのです。
熱海市内のホテルなどを見ますと、
千人とか千二、 三百人入るホールを持ったホテルは幾つかありますけれども、
今日のイベントを見ておりますと、 そんなもんでは足りないイベントがたくさんありまして、
しかもそういうものの中に、 大変受け入れ側にとってみると経済価値の高いイベントがたくさん開催されるようになってきております。
そういたしますと、 もう個々のホテル、 旅館の限界を超えるわけでありまして、
これは公共施設として公が整備するということも必要になってくると思います。
今後、 そういうことをやっていっていただきながら、 他方、 熱海だけで人を集客しようとしても限界があるわけでありますので、
来る方々がほかの地域を周遊する中で熱海に一泊はすると、 二泊はするというような取り組みも必要かと思います。
来年の浜名湖花博は全県花博の発想でもって開催地の浜松以外のところはサテライト会場という位置づけをしております。
熱海も熱海花博を名乗っておられますけれども、 ぜひそこだけで全部集客しようなんていう発想でいったって絶対うまくいかないと思うんです。
私は浜名湖花博という五百万人を集客する構想の中で展開するあの事業で、
あわせてあそこを見て、 その行き来のときに熱海に寄ると、 そういう発想もぜひ必要じゃないかと、
伊豆半島全体との連携もそういうことだと思います。 今後それぞれの地域地域が頑張りながらネットワークで頑張ると、
そういう視点も各観光地必要じゃないかと思います。 それらも含めて、 本県におきます観光の重要性にかんがみて、
今後一層努力をしていきたいと思います。