【田島ひでお質問】
カジノについてであります。
現在、 世界的に輸出額を伸ばしている産業は国際観光であり、 観光先進国のフランスやシンガポールなどでは政府が先頭に立って外国人旅行者の誘致が行われております。
おくればせながら我が国でも、 観光立国を目指すことの重要性が認識され、
現状で約五百万人の訪日外国人旅行者数を二〇一〇年までに二倍の一千万人に拡大するキャンペーンが実施されております。
こうした中、 外国人観光客誘致や経済活性化の起爆剤として、 カジノ実現に向けた動きが加速してきております。
本年六月には、 我が党の国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟がカジノ創設に向けた議論のたたき台となるゲーミング法基本構想を発表し、
近く超党派の議員連盟を結成、 早ければ年明けの通常国会に法案を提出すると聞いております。
また四日前、 熱海市で開催された第二回日本カジノ創成サミットでは、 官民から成る熱海カジノ誘致協議会が熱海型カジノ構想を発表し、
カジノ実現に向けた熱海の取り組みが全国にアピールされました。
かねてより知事は、
地域振興の手段としてのカジノに理解を示され、 他に先駆けてカジノ特別法の試案を作成し、
その実現を国に働きかけてこられました。 しかしながら、 こうした関係者の動きとは裏腹に一般の人々のカジノに関する理解は決して進んでいるとは言えず、
今後、 カジノの合法化に当たっては、 国はもとより地域を挙げての後押しが必要だと考えます。
そこで、 カジノ合法化及びその後の導入に向け、 本県として今後どのように取り組んでいかれるのか知事のお考えを伺います。
【知事
(石川嘉延君) 田島議員にお答えをいたします。 】
カジノであります。
私はかねてから、 カジノが外国人観光客の誘致方策や地域振興策として効果があると考え、
その合法化について国への提案を行うとともに、 県のホームページにおいても県民理解を深めるための情報発信をしてまいりました。
またカジノ合法化に当たっては、 国民的な理解を得ることが不可欠でございますから、
東京都など五都府県とともに研究会を設置して、 過去八回にわたる検討を経て日本におけるカジノのあり方に関する考え方をまとめて、
昨年度末、 すなわち三月に公表したところであります。 去る八月には、 この研究会を地方自治体カジノ協議会に発展継承したところであります。
今後はカジノに賛同する他県との連携を図り、 カジノ法制に関する議論を深めるとともに、
国への提案などに取り組んでいくこととしております。
カジノの導入については、
青少年への悪影響の排除や地域全体に及ぼす影響等の課題を踏まえてカジノを導入しようとする地域が、
まちづくり等の観点から判断することになるわけでありますけれども、 県としましても、
観光振興や地域振興などの総合的な観点から関係団体等とともに検討してまいりたいと思います。
二十四日には熱海において熱海の民間の方々、 そして市との合同の日本カジノ創設サミット実行委員会、
これが開催をされて全国からも多くの人が集まって、 いろんな議論を展開し、
またカジノはこういうものであるというモデルゲームも展開をしたということで、
これはカジノの問題についての偏見を払拭し、 これの実現を図る上で大変大きな催しだったと思うのでありますが、
一方で、 ともするとカジノさえ実現すれば国際観光振興はもうこれで実現する、
地域も経済も潤し税収ももっとふえると言わんばかりの、 一方でちょっと安易とも言えるような機運というか、
受けとめ方もないわけではないので私はこれも非常に心配をしております。
このカジノについてはそう簡単なものではないということを世界の各地域の状況を伺いますと、
そういうふうに感ずるわけであります。
したがって、 カジノは解禁をする必要がありますが、
実際にこれを地域に導入して本当に実りあるものにするためには、 一方で地道な考えに従った運営努力、
これも必要になるわけでありますし、 ましてや観光振興そのものを考えます場合には、
カジノは数ある振興策の一つであるという、 ある意味では抑制したといいましょうか、
慎重な考え方も踏まえながらやるべきではないかと存ずるわけでございます。