浜岡原子力発電所の安全確保について
【田島ひでお質問】
 
浜岡原子力発電所の安全確保についてであります。
 八月九日、 福井県の関西電力美浜原子力発電所三号機タービン建屋において、 定期検査の準備作業中に二次冷却水の復水配管が破損し、 高温高圧の蒸気が噴出、 十一名の死傷者を出すという事故が発生しました。 新聞報道によりますと、 この二次冷却水は放射性物質が含まれていないため、 国の当初の評価では安全上重要でない事象とのことですが、 破損した配管は検査登録リストから漏れていて、 事業者はその事実を確認してからも危険性に対する認識が薄く検査を先送りするなど、 安全管理体制に問題があった可能性も指摘されており、 原子力発電所全体の安全管理体制に対する不信につながるものではないかと感じます。
 本県で稼働する中部電力の浜岡原子力発電所は、 美浜原子力発電所とは型式が異なる沸騰水型で、 原子炉で沸騰させた蒸気が直接タービンを回しているため、 復水配管が破損すれば放射性物質が漏えいすることとなり、 より厳しい安全管理が求められます。 昨日、 報道において、 「国は電力会社の保安規定の遵守状況を確認する保安検査を通じ、 検査が適切に行われているかどうか確認する」 とありましたが、 県として美浜原子力発電所の事故を踏まえて、 浜岡原子力発電所の安全確保についてどのように取り組んでいくのか伺います。 
総務部長 (橋本嘉一君)
 
浜岡原子力発電所の安全確保についてであります。
 去る八月九日に発生した関西電力美浜発電所三号機の二次冷却系復水配管破損事故発生を受け、 県では翌十日、 中部電力に対し浜岡原子力発電所の安全と県民の安心の確保を図る観点から、 速やかに事故に関する情報の収集に努め、 浜岡原子力発電所における類似箇所の調査を行うとともに的確な対応を図るよう要請しました。
 また、 国は各電力会社に対し復水系配管などの配管肉厚に関する保守管理の適切性について調査し、 報告するよう指示をしたところであります。 その結果、 中部電力からは配管の減肉管理が未実施の部位はなく、 適切に管理が行われていることを確認したとの報告を受けております。 また国においては、 全体としては関西電力以外の事業者による点検は、 適切に行われてきたものと評価をしております。
 国の原子力安全・保安院では、 今後の保安検査においては、 配管の減肉管理の実施方針及び実施状況を重点項目として検査を実施することとしており、 また事故調査委員会において再発防止対策等について検討しているところでありますので、 これらの結果について注視してまいりたいと考えております。
 県といたしましては、 今後とも原子力発電所は、 安全の確保と周辺環境への影響を与えないということを前提に、 事業者である中部電力には安全確保に万全を期すよう、 また国には監督者として中部電力に対する厳しい指導を徹底するよう強く求めてまいります。