近い将来、熱海市、伊東市で震度6以上の揺れをもたらすと予想される地震は、

東海地震と神奈川県西部地震の2つである。

1 東海地震

(1)発生の根拠
ア 歴史的な再来周期

駿河湾から遠州灘にかけての地域では100年〜150年の周期でマグニチュード8クラスの大地震が発生している。

イ 地震発生の空白域の存在

駿河湾から遠州灘にかけての地域では1854年12月23日の安政東海地震以降大きな地震が発生していない。

ウ 地殻変動の様相(地殻歪の蓄積)

駿河湾を挟む東西方向の水平距離は年1cm程度縮んでいる。

掛川を基準として御前崎が年5mm程度沈降している。

(2)予想される震度

熱海市:市内の一部で震度6強、その他の地域では震度5強から6弱

伊東市:伊東湾岸の埋立地で震度7、その他の地域では震度5強から6強

(3)第3次被害想定(突然発生)
予知なしの場合 建物被害全体(冬18時) 人的被害(冬5時)
総棟数 大 破 中 破 一部損傷 床下浸水 合 計 死亡 重傷 中等傷
熱海市 17,257 822 1,615 1,462 0 3,899 44 190 718
伊東市 31,301 1,752 2,044 2,434 0 6,230 45 222 826
熱海支部計 48,558 2,574 3,659 3,896 0 10,129 89 412 1,544
(4)被害の特徴

津波の陸上浸水はないが、山・崖崩れが発生して家屋や通行中の車両が被災し、木造家屋が密集する市街地では、火災が発生し一部は延焼する。

予知なしの場合 山・崖崩れ(冬18時又は冬5時) 火災(冬18時又は冬5時)
大 破 中 破 合 計 死 亡 重 傷 中等傷 焼失棟数 死 亡 重 傷 中等傷
熱海市 115 265 380 13 22 53 209 1 1 0
伊東市 68 166 234 9 15 36 1,045 1 1 0
熱海支部計 183 431 614 22 37 89 1,254 2 2 0

2 神奈川県西部地震

(1)地震の歴史

歴史に残る神奈川県西部地震

1633年 寛永小田原地震(M7) 小田原で死者 150人  熱海に津波襲来
       ↓ 70年

1703年 元禄地震(M7.9〜8.2) 小田原で出火12ヵ所 壊家8千、死者2300以上
       ↓ 79年

1782年 天明小田原地震(M7) 小田原城破損、人家約800破損
       ↓ 71年

1853年 寛永小田原地震(M6.7) 小田原領で壊家1千、死者23人
       ↓ 70年

1923年 関東大地震(M7.9) 死者・行方不明者14万2千、家屋全壊25万4千
                    焼失44万7千、熱海で津波12m

●歴史に残る5回の地震は平均すると73年ごとに繰り返し発生しており、1923年の関東大地震から76年が経過していることから、神奈川県西部の地震の発生が危惧されている。

(2)予想される震度

熱海市:一部の地域で震度7、その他の地域では震度5強から6強

伊東市:宇佐美、伊東、川奈の市外地は震度6強、その他の地域では震度5弱から6弱

(3)第3次被害想定
予知なしの場合 建物被害全体(冬18時) 東海地震との比較
総棟数 大破 中破 一部破損 合 計 大被率 被害率 大破率 被害率
熱海市 17,257 1,998 2,429 882 5,299 11.52 18.55 +6.76 +9.15
伊東市 31,301 477 1,274 1,326 3,077 1.52 3.56 -4.08 -5.34
熱海支部計 48,558 2,465 3,703 2,208 8,376 5.08 8.89 -0.20 -0.21

被害率=(大破+中破÷2)÷総棟数×100

(4)被害の特徴
ア 津波

熱海市では地震発生後2〜5分、伊東市では7〜15分で第1波が到達し、大波高は伊東川奈より北側で

3〜6m南側で1〜3mに達する。(熱海市、伊東市では、津波による被害想定はない。)

イ 建物被害

東海地震と比較すると、大破数が熱海市で2倍強(822→1,998)に達し、中破数でも熱海市で1.5倍強

(1,615→2,429)、ただし伊東市では神奈川県西部地震より東海地震の方が被害が大きい。

静岡県熱海県行政センター・ホ ームページよりhttp://www.pref.s hizuoka.jp/soumu/sm-14/in dex.htm
熱海市、伊東市震度6以上
が予想される地震2つ